留学初日、現地空港からネットなしでチャリ旅した奴【ニューヨーク大学訪問研究員の生活#4】
海外に行くと、どうしても節約したくなる。特に、物価が高いニューヨクでは尚更だ。
でも、現地の空港に着いたら、プリペイドSIMを買って、ネットは使えるようにした方がいい。
前回の続き
JFK空港から宿まで、出発するところだ。
その前に、前提をお話しする。
(今思うとバカの可能性が高いような気もするが)僕は、これから「空港→家」まで自転車で行く。しかし、プリペイドSIMなどは入れておらず、スマホでネットは使えない。
なぜかというと、一つは、スマホがシムフリーではなかったから。
このままでは、ルートが分からない。
そこで、ペンがgoogle mapを使って、細かいルートを指定した地図を作り、写真を送ってくれた。笑
ありがとう。
空港のWifiを使ってこの写真をダウンロードし、頭にも入れた。
いざ出発。
。。。
実は、この時僕がいたJFK空港の場所から、交通機関を使わずに外に出るのはかなり危険。難易度が高い。特に自転車で車道を走る場合、高速道路のように車が走る道路の端をひっそりと走ることになる。
しばらく出口を探して右往左往してみたものの、一向に歩行者が通れるような道はなかった。警備員の服装をしたおじちゃんに聞くと、「こっちに行けばなんとかなるよ」みたいなことを言われたので、とりあえず車道を走って外に出ることを第一目的とした。
真夜中、猛スピードで走る車の横で自転車を漕ぐ。一応道路の端には線が引かれてスペースが作られているが、狭く、ゴミがたくさん落ちていた。割れた鏡、割れたライトの破片など、いずれも車のパーツ。
そこをひたすら、出口が見つかるまで走り続けた。
5キロは走った。でも、出口がある気がしない。そろそろ、留学初日のスター効果が切れ始め、焦る。そもそも、ここ危ないし、何キロ走れば出口があるのか分からない。
それでも走るしかなかった。さらに行くと、だんだん落ち着いた安全な雰囲気になってきた。
そしてついに、横道を見つけた。
既に、10 km以上走っており、方角は目的地の真逆。頭の中に入れたGoogle マップのルートからいきなり外れる。
実は、ネットがなくてもGoogle mapでは自分の位置が確認できる。だが、マップは空港以降ロードされてないので、宿までのルートは分からない。方角だけを頼りに、すぐ方向を変えて戻った。
時間は大幅に過ぎてしまったが、ネットがないので宿のおばちゃんに連絡を取る手段がない。
とりあえず、信じて僕を待っていてもらうしかない。
正確に、宿の場所を把握しておいてよかった。そこから1時間くらい自転車を漕いで、ようやく目印の公園に到着。ここからはペンの地図を見ながら、進む。
スラム街のような見た目の場所を抜けて、ブルックリンの宿に到着。
半信半疑でベルを鳴らしたら、おばちゃんが出た。
時刻は、12時をとうに過ぎていた。僕は、フェルト(自転車)を持ってマンションの3階まで上がる。
笑顔のおばちゃんが迎えてくれた。
おばちゃんありがとう!
ペンもありがとう!